12月になりお遊戯会がやってきた。
年小さん年中さんと違って、年長さんの今年は演目が2つある。
クラスごとのダンスと、男女別のダンスだ。
さすがに年長さんにもなると高度な動きをするようになるし、隊形移動も多い。
家でたくさん自主練してたけど、今日はうまくできるかな?
入園した頃から考えれば。
もの凄く成長してるし、できることも増えた。
ましてや2種類もダンスを覚えられるなんて尊敬しちゃう!
母たちが合間を縫って準備した衣装を纏って、子どもたちがステージにたった。
さすがに年長さん。
安定した貫禄のパフォーマンスをみせてくれた。
もともとダンスが好きなひらりさん。
やりきった顔をして、無事にお遊戯会を終えたのでした。
幼稚園の卒園式
お遊戯会が終わって、年が明けると。
幼稚園は卒園にむけて動きだす。
まずは小学校に行っても困らないように。
ひらがなの練習や簡単な足し算をするようになっていた。
他にも給食の準備などで、できそうなところは園児さんに任されるようになった。
2月に入ると卒園式の練習も始まった。
ひらりが校歌や卒園式の歌を家で練習している。
それを聞くと。
いよいよ卒園がリアルに感じられるようになっていた。
卒業証書授与
卒園式当日。
今日でこの制服姿をみるのも最後かと思うと感慨深い。
入園当初に買った制服。
ブレザーのほうはまだ着れるものの、スカートは1年前につんつるてんになっていた。
新しいスカートを買わなきゃと思っていたら。
年中の時一緒に役員をやっていたママさんが、お古のスカートを譲ってくれた。
本当にあっという間に大きくなったね。
無事に卒園を迎えられた嬉しさと幸せを感じた。
卒園式の会場は大ホール。
会場はいつもと違う厳かな雰囲気に包まれていた。
お祝いのお花がたくさん飾ってあって、いよいよ本当に最後なんだなぁと、胸があつくなった。
全員が席につくと、卒園式がはじまった。
すでに涙腺が緩み始め、鼻の奥がつんとする。
私の涙腺が決壊したのは、卒業証書授与が始まった頃だった。
我が子じゃない。
我が子じゃないんだけど感動した。
だって。
入園式であんなにフリーダムだったみんなが、こんなに立派に成長したから。
(入園式の様子はこちら)
きりっとした顔をして並び、順にステージに上がって証書を受けとる子どもたち。
さらに、ひらりが証書を受けとるときはヤバかった。
涙がですぎて、えぐっ、えぐって、なってしまった。
でも誰も気にしてないよね。
だって他の保護者たちも泣いてるから。
お世話になった先生
卒園式が終わったら、教室に移動して先生からのお話がある。
担任の先生を教室で待っていたら、サプライズがあった。
年小&年中の頃担任をしていた先生が教室にきてくれた。
学年が違うとなかなか接点がないので、お世話になった先生方に会えて、子どもたちは大喜びだった。
ひらりがやってきて「ママ、先生と写真とりたい!」と言うので、デジカメを構えてたくさん写真をとった。
年長クラスの先生がくると、教室がしんと静まった。
やっぱり今日で最後だから。
名残惜しい気持ちがそれぞれの心を締め付けていた。
無事に卒園を迎えられたこと、小学校に進むこと。
先生はお祝いの言葉でこの幼稚園生活を締めくくってくれた。
先生の晴れやかな顔にも涙が。
本当にお別れなんだな。
これまで幼稚園にはたくさんお世話になった。
たくさんの人の手、人の想いに支えられてここまでこれた。
感謝の気持ちが溢れだして、またまた涙がでてしまった。
いざ謝恩会
卒園式が終わったあと。
そのまま謝恩会の会場へいく。
ちょっと会場が遠いので、幼稚園のご厚意で「園バス」を使って移動することになっていた。
よく考えたら私、初めて園バスにのるかも!
私が乗せてもらったバスは、いつも通園でお世話になっている運転手さんが担当だった。
顔馴染みの運転手さん。
今日は卒園式だけあって、運転手さんの制服の胸ポケットにお花がさしてあった。
さりげなく粋な心遣いに、思わず笑みがこぼれた。
本当、良い出会いに恵まれた幼稚園生活だったよね!
お食事を楽しむ
運良く予約できた「アステリア」さんは、とてもお洒落で高級感のあるレストランだった。
私は年中で役員をやっていたので。
謝恩会のお手伝いは事前準備までで、当日はお役御免となっていた。
会場準備もある謝恩会有志が一番先に移動し、最後に到着したのは先生方。
幼稚園からは園長先生、副園長先生、学年主任、年長の担任2名が参加していた。
全員が揃って席についたところで謝恩会がはじまる。
園長先生の挨拶が終わって、皆で乾杯!
子どもたち用のソフトドリンクも充実してて、それぞれ好みの飲み物を持っていた。
大人は大皿料理を取り分けるスタイルだったけど、子どもたちはワンプレートランチになっていた。
子どもに特に人気だったのはコーンポタージュスープと唐揚げだった。
私もポタージュ大好きな子だったから、その気持ちわかる(笑)
大人に人気だったのは、牛の赤ワイン煮とサンドイッチだった。
赤ワイン煮は、お肉がとろっとろなのはもちろんのこと、濃厚な旨味と上質な脂のこってり具合が絶妙な一品だった。
思い出して、またうっとりしちゃう(笑)
ちなみにサンドイッチはただのサンドイッチではなくて。
ご家庭ではなかなか挟まない具だったのが良かった。
例えばサーモンにクリームチーズにバジルソースとか。
ハニーマスタードチキンにトマトにピクルスとか。
とても美味しかったので、普通にまたアステリアさんに食べに行きたいと思った。
こうして皆で素敵なお食事を楽しんで、お腹が満たされた頃。
お待ちかねのお楽しみタイムがやってきた。
みんなで遊ぶ
先生方も交えて、クイズ大会がはじまった。
本当は答えを知ってると思うんだけど、先生にマイクを向けるととぼけた答えをしてくれる。
いつもキリリとしている先生がボケてくれるので、園児に大ウケだった。
その後は、これまで習ってきた英語を言えるかどうかのアトラクション。
成功すると飴が貰えるので、みんな何度もチャレンジしていた。
最後は記念品として各々にパズルが配られた。
男子用、女子用に別れていて、パズルは数種類あった。
その場で開ける子もいて、そのパズルに何人かで挑戦していた。
108ピースのジグソーパズルで、完成したら額に入れて飾ることもできる。
園児さんには難しいかなと思ったけど、少しヒントをだすとグイグイ集中していった。
ここだあそこだ、と言いながら仲間とパズルに興じて、とても楽しそうだった。
ひらりもお友達のパズルを一緒にやりはじめていた。
プレイランドのあと、話に入れず教室でポツンとしていたひらり。
その記憶が上書きされて、消されてゆく気がした。
私はその光景を見ることができて。
とてもとても嬉しかった。
そうこうしているうちに、あっという間に時間がやってきた。
名残惜しそうにしながら、また会おうねと言って私達は解散した。
親しくなったママたちとの別れ
謝恩会は無事に終わった。
11月の時点で会場すら決まっていなかったのに、なんとかこうしてやりきることができた。
有志で集まった謝恩会メンバー。
お互いに忙しいなか、手分けして協力して、ドタバタしながら頑張ってきた。
せっかくなので、最後に皆でお疲れ様会をやろうという話になった。
3月某日。
パパに子どもを預けて夜の飲み会。
これこそ、まさに内輪の飲み会(笑)。
苦楽を共にした仲だけに、ざっくばらんに楽しめた。
べろんべろんになって、最後は何言ってるか分からない人もいた。
私も、こんなに楽しく気楽に飲めたのは久しぶりのことだった。
お世話になりました!
幼稚園の年中の終わり頃から。
孤立し、避けられていたあの頃。
まさかこんな日がくるなんて、想像できなかった。
こんなに楽しい日々が訪れるなんて、想像できなかった。
ただただ、いじめが通り過ぎるのを待っていた。
私を追い詰めた「いじめ」に参加していたのがママたちなら、それを打破してくれたのもママたち。
この有志メンバーの皆は、いじめを知って止めようとした人たちだ。
後で知ったのだけど、このなかには年少から外されていたプリンの人もいた。
有志メンバーのほとんどのママさんは、別の小学校になる。
ボスママとはもう関わらないから出来たことかもしれないけど。
多分このママたちは例えボスママと同じ学校でもこうしてたと思う。
そういう人たちだった。
これから小学校に行くようになれば、めったに会うこともない。
寂しく思いながらも、こうして出会えたこと、一緒に過ごせたことが。
とても得難い経験になった。
本当に。
本当にお世話になりました!