ママ友いじめから知った人生で大切なこと
私の体験が少しの希望になることを願って
幼稚園

22.ご近所ママに新メンバー。ママ友いじめは続いて終わらない

 

ひらりが幼稚園に入園したことで、旧ご近所ママ友との関りもほとんどなくなった。

だけどご近所だけあってどうしても遭遇してしまう。

 

大人として、ご近所さんとして。

挨拶だけでもちゃんとしておこう、そう思って挨拶をする。

それでもやっぱり三津屋さんと堀内さんには無視され続けていた。

 

忙しくて旧ママ友のことを考えないでいられたけど・・・。

 

入園の頃から今までを思い返してみる。

私自身にも変化があったように、旧ママ友たちにも変化があった。

 

ご近所ママ友に新メンバーが加入したのだ。

私はその人の事をよく知らない。

名前も分からないし、住んでいるところも多分あそこらへん、ってくらい。

 

だけど。

それなのに。

そのよく知らない新入りママさんにまで・・・私は無視されるようになっていた。

新メンバーを見かけた春

幼稚園の初授業参観が終わった頃。

あれは週末だった。

 

土曜日のまだ朝に分類される時間帯に、外から女性の声が聞こえてきた。

何て言ってるのかは分からないけど、すごい盛り上がりようなのは伝わってくる。

 

リビングの窓に目を向けると、外の様子がみえる。

最近まで2人だった旧ママ友の井戸端会議が、なんと3人になっていた。

 

(あれ?見たことない人がいるなぁ。)

 

その見たことがないママさんの傍らには、3歳くらいの男の子。

男の子は桃亜ちゃんと手をつないだりして仲良くしている。

どうも知り合い同士のようだ。

 

三津屋さんの親戚かな?それとも三津屋さんのご友人?

傍からみてそんな感じを受けた。

毎週末の集い

その後、見たことがない新ママさんは、週末になると必ず三津屋家の前に現れるようになった。

時間は午前中が多かった。

そのままお昼をまたいで、午後も一緒にいるような日もあった。

どうやらこの新メンバーママさんは、同じ住宅街に住むご近所さんのようだった。

 

関りが無かったのに詳しいじゃない?って思うかも知れないけど、それは仕方がない。

 

堀内さんちの海斗くん、三津屋さんちの桃亜ちゃん、斗輝くん、それと新メンバーママさんの息子さん。

子ども4人、母達3人の総勢7人が玄関先に集まってはしゃいでるんだもの。

 

知りたくないと思っていたって。

・・・・すごく騒がしいから、外にいるってすぐわかっちゃうよ。

 

相変わらず堀内さんは三津屋家にお菓子とジュースを配っている。

三津屋さんだけってわけにもいかないだろうから、新ママさん家にも。

 

そうそう、こんなこともあった。

まだ小さい斗輝くんがぐずったりすると、ママ達はお喋りを中断しなければならなくなる。

そこで堀内家のパパさんが呼び出されるのだ。

 

三津屋家のパパは不定休なので土日は家にいないことがほとんど。

新ママさんのパパは、今のところ見かけたことがない。

 

そこで手が空いている堀内家のパパさんが呼ばれ、ぐずりだした斗輝くんの面倒をみる。

ママ達はお喋りを楽しんでいる。

よくそんなに話題があるな、ってくらい喋り続ける。

 

堀内家のパパさんは、まるで斗輝くんのパパにみえるほど、しょっちゅう子守をさせられていた。

これもお菓子やジュースと同じように、三津屋家に向けた堀内家のサービス&アピールなのだろう。

 

この辺の事情を知らない人は、堀内家の息子=斗輝くんって思ってたんじゃないかな。

それくらい堀内パパさんは、週末になると斗輝くんの子守をし、抱いたり手をひいたりして散歩までしていた。

春から夏にかけて、この週末の光景がご近所のお決まりのパターンになっていた。

新メンバーは保育園つながり

ある日の夕方、たまたま新ママさんが帰る姿を見かけた。

我が家から50メートルくらい離れたお家に、子どもと一緒に入っていくのがみえた。

 

同じ住宅街なんだけど、道を挟んでいるので別ブロックになる。

だから見かけたことがなかったんだなと思った。

 

夏になって日がながくなると、週末の集まりに加えて夕方の集まりも催されるようになった。

 

窓を閉めていても聞こえてくる程のはしゃぎよう。

そっと窓を閉めるお家や、三津屋さんをよく思ってない剣持さんが思い浮かぶ。

きっとみんな耐え忍んでるんだろうな。

 

そう思って私もそっとカーテンを閉めに行った。

 

すると目に入った。

桃亜ちゃんと新ママさんの息子が同じ名札を付けているのが。

 

なるほど、と思った。

新メンバーのママさんと三津屋さんは同じ保育園なんだろう。

それで春頃から親しくしてたんだな。

 

そんな風景を目の当たりにして思う事は一つだけだった。

(新ママさんが私と同じような目にあわないといいけど・・・。)

知らないママから無視される

週末の集いは毎週行われていたが、私たちには私たちの予定がある。

なので、ご近所ママ達のことは気にせず生活していた。

 

ひらりを連れてショッピングに行こうと玄関をでる。

三津屋家の前にいる週末の集いに向かって、念のため挨拶をしておく。

 

最初は新ママさんが挨拶を返してくれた。

 

返してくれた、ものの。

その次からは。

なんと新ママさんにまで無視されるようになった・・・!

その人と一緒にいたいの?

新ママさんの様子は見ていて面白いくらい分かりやすかった。

始めの頃の無視は、私に対して申し訳なさそうだった。

 

それはそうだろう。

だって何があったわけでもない、話すらもしたことがない、私はそんな相手なのだから。

 

でも、それから徐々に様子が変わっていった。

 

申し訳なさそうな顔から、特に何も思ってない顔に変化し、最後は三津屋さん堀内さんと同じように悪意のこもった眼を向けるようになった。

 

・・・・なぜあなたが?

 

それは以前堀内さんに対しても思った。

・・・・なぜあなたが?

9.様子がおかしい、一体何が?ママ友関係に恐怖を感じる日 三津屋さんの無表情。 それは見間違いだったかと思う程一瞬だった。 すぐさまいつもの柔らかくにこやかな表情に戻り、こう言っ...

そもそも堀内さんともめて関係がおかしくなったわけではない。

堀内さんは三津屋さんにそそのかされて、それで様子がおかしくなったのだから。

 

 

私に悪感情があるのは三津屋さんただ1人のはずだ。

8.ママ友に言う?押されて蹴られて噛まれて、わが子が危険な時 スーパーでの出来事があった後も、お互い特に気にするわけでもなく、私たちご近所ママ友の仲は健在だった。 https://ma...

 

まあ、あれだけお喋りをしてたら私の悪口くらい言ってるだろう。

新ママさんも最初は挨拶をしたのに、気まずそうな顔をしながら無視をはじめたんだから、一緒に無視するよう圧力がかかったのだろう。

 

旧ママ友たちから私のことを聞いて、まともに付き合うに値しないと思ったのかもしれない。

だけど私と新ママさんは何の関係もない間柄。

よく平気で悪意をむけられるね。

 

一緒に同じ行動をする、一緒に同じ感情を持つ。

 

そうすると連帯感が高まって嬉しいのかもしれない。

だけど。

だけどさ。

 

それで本当にいいの?

それで本当に楽しい?

それで本当に友達?

 

噂や悪口を聞いたとしても、自分で判断しようと思わないのかな?

自分の中にある、私に対しての悪感情に疑問を持たないの?

 

それで。

そうまでして三津屋さん堀内さんと仲良くしたいの?

 

堀内さんにしてもそう。

新メンバーママにしてもそう。

三津屋さんって、人の心に悪意を植え付けるのが本当に上手い。

溜息をつきながら、心からそう思った。

そしていじめは続いた

ひらりが幼稚園に行くようになって、旧ご近所ママ友たちとは縁が切れた。

だから私は期待していた。

このままフェードアウトすれば、ママ友いじめは終わるんじゃないかって。

 

お互いに新しい生活をはじめて環境が変われば、他の事に目を奪われて私のことなどどうでもよくなるのではないか。

そんな風に思っていた。

 

でも。

新メンバーが加入してわかった。

現実を突きつけられた。

まだいじめを辞める気がないことを。

親の影響力は大きい

週末の集いに向かって挨拶をして気が付いたことがある。

なんと。

海斗くん、桃亜ちゃん、新ママの息子さん達も・・・、私たちを無視するのだ。

 

桃亜ちゃんはひらりと仲良くしていた時期もあったし、ひらりに悪い感情はないと思うのだけど、ひらりのことも無視する。

そしてうちの夫のことも無視している。

 

私達家族が外にでると、ひそひそと声のトーンを落としたり、嫌悪感を滲ませた目を向けてくる。

なんたることだ。

 

まだ小さい子供までもが無視に加担する。

悪い感情を胸に抱いている。

 

本当にこんなんでいいの??

 

改めて親の影響の大きさを感じる。

親が嫌っているものは自分も嫌うのだろう。

 

だって子どもにとって親は正義だから。

 

混沌としたまま終わりが見えない、三津屋さんのいじめ。

一体どれほどの人を巻き込めば気が済むのか。

私は幼稚園での生活を楽しみながらも、このご近所の様子に辟易としていた。