ママ友いじめから知った人生で大切なこと
私の体験が少しの希望になることを願って
3歳まで

3.ママ友が増えた?子どもを通してのお付き合いが増える

 

子どもが外出したがるようになり、それから三津屋さんとはよく会うようになった。

家の前で、近所のスーパーで、散歩先ですれ違うこともあった。

 

季節はだんだんと寒くなってゆき、服が1枚2枚と増えて、わが子はモコモコ着ぶくれしていた。
お隣の桃亜ちゃんもだんだんと着ぶくれしてゆき、最後には頭にクマ耳帽子が乗った。
それがとっても可愛くて、似合っていた。

 

あんまり寒いので、お散歩もしにくくなったなと思っていた矢先、三津屋さんから声をかけられた。

「峰岸さん、今度一緒に子育て支援センターに行かない?」

親子が集う噂の場所

子育て支援センターとな?!聞いたことあるぞ・・・
それって確か、同じ年頃の子どもたちが集まる感じのアレかな?

寒くなって外にいるのも厳しいから、支援センターで遊ばせてみなませんか、との事だった。

「それは楽しそうですね!」

「おもちゃもたくさんあるし、ひらりちゃんきっと喜ぶと思うよ。」

まだ支援センターには行ったことがないから、ちょっと緊張するけど・・・
確かに、ひらりが喜びそうだから行ってみようかな。

 

三津屋さんと支援センターに行く予定をたて、じゃあまたねとお別れした。

支援センターか・・・楽しみだなぁ。

あれ、これってなんちゃらデビューとかだったりして??

子育て支援センターへ行く

三津屋さんと家から一緒に向かっても良かったんだけど、子連れだと時間が読めない時もあるし、お互い待たせたりしてご迷惑をお掛けするかも、となったので現地集合になった。

寒くても天気は悪くなかったので、ひらりには温かい服を着せて毛布をかぶせて、ベビーカーで出発!

荷物が多くてもベビーカーがあればまだ楽だよね。

道順も覚えたし、ベビーカーで行けるか下調べもしたから大丈夫。

 

思ったよりも近かった。
徒歩10分くらい?

いつもは公園の方へ曲がるので気が付かなかった。

こんなところに支援センターがあったのね!

初めての支援センター

入り口から入って、受付表に記入したらセンターのなかへ。
ちょっとドキドキ。

私が到着すると、すでに三津屋さんは桃亜ちゃんを遊ばせていた。

「三津屋さん、今日はありがとうございます。誘ってもらって良かったです!」

「おはよう~!ここならあったかいし安心して遊ばせられるよね。」

目の前には色とりどりのたくさんのおもちゃ。
フロアへおろすと、ひらりは目を輝かせておもちゃへ突進していった。

 

お互いに子どもから目が離せないものの、保育士さんもいてくれるのでちょっと安心して過ごせる。

ひらりは私の所へ戻ってきたり、おもちゃを運んできたり、近くを散策していた。
このくらいの子どもたちは、誰かと遊ぶというより自分の好きなことをしている感じ。

ママ友の輪ひろがる

すると、三津屋さんの所へはじめてみるママさんがやってきた。

同じ町内だからと、私に紹介してくれた。

「増山さん」とおっしゃるそうで、女の子のママさん。

「はじめまして、峰岸です。宜しくお願いします。」
(ドキドキ、緊張しちゃう~)

同じ年に産まれたので、学年も一緒との事だった。
娘さんは「ふうか(風華)ちゃん」というそうだ。

桃亜ちゃんよりも、風華ちゃんの方がひらりと月齢が近かった。
うちの子よりもしっかり髪の毛が生えていて、髪を結っているっ!

増山家は4人家族で、風華ちゃんにはお兄さんがいるそう。
扱いが雑だけど、風華ちゃんの事を可愛がってくれると、増山さんは言っていた。

優しそうなママさんで、ホッとした・・・!

 

他にもたまに支援センター来るママさんで、同じ町内同じ学年の男の子もいるそうだ。

ひらりが遊んでいる傍らで、近くにいた数人のママさん方にもご挨拶をした。

 

ひらりが飽きてきたので、この日は1時間くらいで帰ってきた。

三津屋さんはもう少しいて、近くで買い物をしてから帰るそうだ。

「また遊びましょうね!」
「はい、楽しみにしてます!」

なるほど、こうやってママ友の輪が広がるのね、ふむふむ・・・と思う支援センターデビューの日だった。

外にでる時間帯が変わったら

それからしばらく。
まだ肌寒いものの、柔らかい日差しが春の訪れを感じさせるようになった頃。

 

ひらりが歩くようになった!

 

目が離せないのは今まで通りだけど、体力が付いてきたのか夕方にお昼寝をしなくなった。
退屈させないように&夜よく寝てくれるようにと、午後の外出も増えた。

それはお隣の三津屋さんも同じだったようで、午後に顔をあわせることも多くなった。

ご近所ママさん

家の前で子ども達を遊ばせていると、三津屋さんの斜め向かいの家から女性がでてきた。

・・・ええと、ご近所の「堀内さん」だったかな?

三津屋さんとは以前から知り合いだったらしく、仲が良さそうだった。

「どうもはじめまして・・・じゃなくて二度めましてかなっ、堀内です。」

挨拶の様子からして、堀内さんはお茶目で気さくな方のようだ。
家を建てる時にご挨拶に行ってるので、確かにはじめましてじゃなかった!

 

堀内さんは、家の窓から私たちを見かけて、子ども達にとお菓子を持ってきてくれていた。
白くてふわふわの赤ちゃん用おせんべい。

もしかして同じ年頃のお子さんがいらっしゃるのかも?と思い聞いてみると、そうではなかった。

このお菓子は、親戚の子に渡そうと大量に買ってしまったもので、私たちにも分けてくれたのだそうだ。

ママ友新メンバー?!

堀内さんはパートに行っているので、昼間はあまり家にいらっしゃらないのだそう。
息子さんが保育園に行っていると教えてくれた。

なるほど、それで今までお会いする機会がなかったのか。
午前中に外にいることの方が多かったからね。

3組とも時間帯がちょうど良かったのかもしれない。

 

堀内さんが保育園にお迎えに行くまでの間、具体的にはおやつの後から夕飯準備の前まで、三津屋さん、堀内さん、私、子ども2人が自然と集まるようになっていった。

年齢はほとんど変わらないものの、ママとして先輩なので、子育てでわからないことは堀内さんが色々と相談にのってくれた。

離乳食にも詳しかったし、子どもがかかりやすい病気なんかも教えてもらった。
情報って大事だな~!

ママ達は盛り上がる

ただ時折、話題が脱線して、旦那さんやお姑さん、職場の変わった人の話になったりする。

例えば・・・。

 

旦那さんにメモを渡して買い物を頼んだけど、なかなか帰ってこない。
料理の途中だったから急いで買ってきて欲しかったんだけど、1時間は余裕で帰ってこない。
頼んだ物は5品くらいで少ないはずだし、近くのスーパーに行ったはず。
やっと帰ってきたので理由を聞いたら、メモをなくしてしまい探し回っていたんだそう。

 

「・・・・家に電話すればいいんじゃん!!」

 

話を聞いていたママ達はつっこむ!
おいおい~とか、なにそれ~とか言いながら笑い転げる。

 

片付けの苦手なパパさんが部屋を散らかしたままにするので、子どもの教育上良くないからと、片付けをお願いした。
なかなかやってくれなくて困っていたら、飼ってる犬がパパさんの大事にしていた本におしっこをかけた。
パパさんは早く片付ければよかったと泣いた。

 

「わんちゃんグッジョブ!!」

 

そんなコメントが飛び交って、また笑う。

 

お姑さんが持ってきてくれた子どものお古。
中身をみてびっくり。
バックプリントのTシャツで背中に「駄」の一文字。

「目が点だった・・・」
センスが分からなすぎて大爆笑。

はじめはこんなふうに、ちょっと面白い話っていう雰囲気で話をしていた。

透けて見えるもの

でも話してるうちに、ゆっくりと様子が変わっていく。

世話が焼ける旦那で大変とか、頼りなくてつらいとか、お姑さんが子育てに口を挟んできて困るとか、職場に仕事しない人がいるとか。

言葉は濁しているけど、みんな色々抱えてるのが透けてみえた。
もちろん私にも抱えているものがあった。

そんな頃だったか。
お隣の三津屋さんが第2子を妊娠したと言ったのは。