ママ友いじめから知った人生で大切なこと
私の体験が少しの希望になることを願って
幼稚園

37.尽くしても…価値が無い使えないと、切り捨てられたママ友

 

幼稚園でのママ友いじめは、すべてが明らかになった。

樺沢さん、祝さん、新井さんが援護してくれたことがきっかけで。

 

その後、自分に不利な状況に業を煮やした山辺さんが。

目撃者がたくさんいる場所で私を直接攻撃し、大々的に山辺さんの本性が晒されることになった。

 

今では。

ボスママが私達にしてきたことが幼稚園中に知れ渡り、見る影もないほど勢いをなくしていた。

更にこれまで他のママにしてきた意地悪やいじめも露呈し、ボスママは完全に立場を失っていた。

 

真実はいつか明らかになる。

それを目の当たりにした出来事だった。

 

ではご近所いじめをやっている三津屋さんはどうしているのか、ここで触れておきたいと思う。

 

昨年(年中の頃)は新メンバーとして入っていたママさんが外され、三津屋さん堀内さんは再びコンビで活動していた。

その癒着ぶりはすさまじく、堀内さんは一家総出で三津屋さんに尽くしていた。

 

28.平気で関係を切る人。いじめの原因は何だったかが見えた 幼稚園に通うことになって、ご近所ママと関係を持つことは殆どなくなっていた。 そんな最中、去年の春は。 ご近所ママ友に...

 

堀内家パパは斗輝君のベビーシッターと化していたし、息子の海里くんは平気で私達家族を無視していた。

お菓子も、おもちゃも、服も、夫も、息子も。

堀内さんは自分の持てるものを総動員して、三津屋さんに気に入られるよう尽くしていた。

 

それはどこからくるのか。

三津屋さんを慕う気持ち?

それとも捨てられるのを恐れて?

それとも自分がしてることが後ろめたいから?

 

そうまでして三津屋さんにのめり込んでいた堀内さん。

そんな彼女に異変があったのは。

ちょうど幼稚園でいじめの真実が明らかになった頃だった。

 

諸行無常。変わらないものはない

年長のはじめ頃。

春がやってきて暖かくなると、ご近所ママ友の井戸端会議と週末の会がはじまる。

冬の間もお互いの家を行き来して交流していたみたいだけど、暖かくなるとそれを屋外でやるのだ。

 

今年もまた、お菓子のゴミを拾う時期がきたなぁ。

今年もまた、19時まで外でうるさく騒ぐのかなぁ。

 

毎年恒例になっているので、また今年もそうなると思っていた。

だけど・・・。

うざいけど利用価値があった

その年、三津屋家の斗輝くんは年少さんになっていた。

年度はじめは。

半狂乱と言うか、絶叫の泣き声も聞こえてきていたけど。

 

年少さんになって少し落ち着いたのか、そこまで大変そうではなくなっていた。

斗輝くんも、いつまでも赤ちゃんではない。

成長しているのだろう。

 

同様に桃亜ちゃんも年長さん。

今年は桃亜ちゃんの半狂乱は聞こえなくなっていた。

 

堀内さんは相変わらずサービスに余念がない。

三津屋さんが子ども達を連れて保育園から帰ってくると。

 

窓から見ていたのだろう。

すぐに家からジュースをもって飛び出してくる。

 

土日も、三津屋さんが外に出るとすぐ堀内さんがでてくる。

 

なんか・・・。

ちょっとストーカーみたい?

 

正直。

家がお向かいとはいえ、こんなにベタベタしたお付き合いをされて嫌じゃないのかなぁと思っていた。

 

堀内さんが夕方でてくると、夕飯の支度ができないじゃない?

土日も一緒にいるし、家の事も滞っちゃいそうだよね?

 

そんな最中。

明らかな変化が気が付いたのは夏だった。

 

日が長くなるからこの時期は19時まで外で遊ばせてるのに、なんと今年はそれがなかった。

 

よくよく観察してみたら、三津屋さんが子どもを連れて夕方帰宅しても。

 

・・・堀内さんが出てこなくなっていた。

 

堀内さん体調が悪いとか?

何か用事があるとか?と思っていたけど。

 

夕方も土日も。

堀内さんはピタリと外に出てこなくなっていた。

 

三津屋さんに従順な堀内さんだもの。

これは三津屋さんに出てくるなって言われたな。

 

傍からみたらラブラブで相思相愛、超円満な三津屋さんと堀内さんだったけど、実際は上下関係があった。

だけど堀内さんが尽くしているうちは、その関係は変わらないと思ってた。

 

諸行無常。

変わらないものなどない。

 

不変と思っていた三津屋さんと堀内さんの関係。

それでも変わる時がくるんだ。

私は本当に不思議な気持ちでそれを見ていた。

 

結局、三津屋さんは堀内さんとの関係もバッサリ切った。

我が家とも切って。

お姑さんとも切って。

新ママとも切って。

 

で、とうとう堀内さんも切った。

 

三津屋さんはやっぱり。

堀内さんを鬱陶しく思うことがあったのだろう。

 

だけど斗輝くんのベビーシッターだけは手放したくなかった。

それで堀内さんとお付き合いしてたんだろう。

 

斗輝くん、桃亜ちゃんが成長して。

ベビーシッターが不要になった今。

堀内さんも不要になった。

三津屋さんにしてみたら「ただそれだけの事」なのだろう。

静まり返った家、沈痛な面持ち

それからというもの、堀内さんは家から出てこない。

堀内家は火が消えたようにシンと静まり返っていた。

 

時々、息子の海里くんとパパさんが外でボール遊びをするくらい。

堀内家のママさんは姿をみせない。

 

あれだけ三津屋さんに心酔してたんだもの。

よっぽどショックを受けてるだろうな、と思う。

 

今まで馬鹿にしてきた「私」や「お姑さん」「新ママ」と同じ立場になったわけだし。

きっついだろうね。

 

だけどごめんね。

同情はできない。

 

堀内さんは率先していじめに参加したでしょう?

あなたがいじめを止めることもできたでしょう?

だけど三津屋さんと仲良しでいたいから、他を切り捨てたでしょう?

 

親として。

まだ小学生の海里くんに無視を教えたのも、ひとをバカにするのを教えたのも良くなかったと思う。

パパさんを三津屋さんに貸し出して、自らの家庭をないがしろにしてたとも思う。

 

三津屋さんと関係が切れてショックかもしれないけど、もしかしたら堀内さんにとってチャンスかもしれない。

より良い人間関係、新しい人間関係を築く。

自分の家庭を取り戻し、円満に過ごす。

 

三津屋さんに振り回されない、自分の人生が取り戻せるチャンスなんじゃない?

 

だけど・・・。

堀内さんの車は自宅の駐車場に停めっぱなしで、動かなくなった。

とうとうお勤めも辞めてしまったようだ。

 

珍しく近くのスーパーで堀内さんを見かけたとき。

化粧っけもなく、沈痛な面持ちで、うつむいて歩いていた。

 

今までみていた堀内さんとは全く違い、暗くて重くて痛々しい様子。

生気のない亡霊のような雰囲気・・・。

まるで別人のような変わりようだった。

 

堀内さんに同情はしない。

しないけどさ。

三津屋さん、なんでこんなこと平気でできるの??

相手を傷つけない穏便なやり方だってあったんじゃないの??

 

使えるか使えないか

堀内さんとも関係を断った三津屋さん。

これまで他に特に親しくしていたママさんもいないようだったから、1人になってどうするんだろう?と思っていたら。

 

夏の終わりころから三津屋家に頻繁に出入りする女の子が現れた。

 

どこの誰だかはわからない。

でも歩いてやってくるので、この住宅街の子なのだろう。

桃亜ちゃんと一緒に玄関先で遊んでいるので、同級生っぽい。

 

ある土曜日の朝。

週末の会はなくなったはずなのに、また外が騒がしい。

三津屋さんの甲高い笑い声が聞こえる。

 

そっと外をみてみると。

三津屋家に出入りするようになった子と、そのママさんがいた。

小学校で頼りになる人

あのママさん、見覚えがある。

確か近くの支援センターに来てた、時任さん、だったかな。

 

同じ歳の女の子がいて、ご挨拶をした記憶がある。

 

そっか。

三津屋さん、今度は時任さんと仲良くしてるんだ。

 

時任家は子だくさんで、いま三津屋家に遊びに来ている三美香ちゃんのほかに、お兄ちゃんとお姉ちゃんと弟がいるはず。

三美香ちゃんは桃亜ちゃんと同学年だから、ひらりとも同学年になる。

 

そうか。

来春にはみんな小学校に通う。

それでお互い仲良くなったのかな。

 

一緒に小学校に通えるお友達がいれば桃亜ちゃんも安心だし。

時任家はお兄ちゃんお姉ちゃんも小学生だから、情報も入ってくるし何かと頼りになるのだろう。

 

たださ。

あんなふうに堀内さんを切り捨てて、自分は他のママさんと楽しく親睦を深めるって・・・。

 

なんか傍から見てて気持ちいいものではない。

 

堀内さんを捨てて時任さんに乗り換える。

その三津屋さんの友人に対する判断基準が怖すぎる。

 

それって、ママ友を。

使えるか使えないかで選んでるってことじゃない?

 

三津屋さんと堀内さんから仲間外れにされて。

無視と悪口が始まって。

その2人とは関係を持たなくなったわけだけど。

 

もしかして私、運が良かったかもしれない。

早いうちに離れることができて、良かったのかもしれない。

三津屋さんの本性を知れて、かえって良かったのかもしれない。

 

だって。

知れば知るほど、三津屋さんの行動がありえないから。

知れば知るほど、三津屋さんが怖い人だと思うから。

 

所詮友人ですらなかった

あんなに三津屋さんに尽くしていた堀内さん。

あんなに三津屋さん一筋だった堀内さん。

そんな堀内さんを、三津屋さんはあっさり切り捨てた。

 

私に対していじめをはじめた時にも思った。

 

私達って友達じゃなかったの?

どうして?

どうしてそんなことができるの?

 

仲良くしていた分、心が引き裂かれるように痛い。

信用していた分、失った関係に愕然とした。

 

でも今思う事は。

私達は所詮。

友達ですらなかったんだ。

友なら利用しようと思わない

堀内さんと私はそもそも良好な間柄で、とくに問題はなかった。

問題を抱えたのは、三津屋さんと、であった。

 

ところがそこに堀内さんを引き入れたのは三津屋さんだ。

堀内さんに働きかけて、彼女をおかしくして。

いじめの実行犯に使った。

 

9.様子がおかしい、一体何が?ママ友関係に恐怖を感じる日 三津屋さんの無表情。 それは見間違いだったかと思う程一瞬だった。 すぐさまいつもの柔らかくにこやかな表情に戻り、こう言っ...

 

そもそも。

自分の大切な友人に悪口を吹き込むものだろうか?

 

悪口は相手をいやな気持にさせてしまう。

本来なら、大人なら、そういう話題は控えるものじゃないかな。

 

そもそも。

自分の大切な友人をいじめの実行犯にするだろうか?

 

後々自分が責められても、逃げられるように。

自分のために友人を利用したってだけだよね。

 

そもそも。

自分の息子の子守をさせるものなのかな?

 

大切な友人なら、迷惑をかけないようにするものだよね。

自分の子どもは自分がみるものだよ、親なんだもん。

 

こう考えてみれば。

堀内さんは利用されていただけ。

堀内さんですら、三津屋さんにとっては友人ではなかったのだ。

心の火種を捨てられる?

不思議なことに。

三津屋さんのママ友付き合いには上下関係が存在する。

 

堀内さんはしもべ。

新ママさん(未だに名前がわからない)は新入り。

私はムカつく奴(?)

お姑さんは時代遅れ。

 

どういうわけだか、三津屋さんは自分が人間関係の頂点であることを望んでいるようだ。

 

最近仲良くなった時任さんとはどんな関係を築くのだろう。

 

時任さんは子だくさんで顔が広い。

情報網もあるし、知人も多い。

そんななかで三津屋さんはどう付き合っていくのか。

 

友達なら対等の関係であるべきだ。

三津屋さんはそれができるのかな。

 

これ以上、ズタズタになっていく人を見たくない。

願わくは時任さんと三津屋さんが本当の友達になれることを願うばかりだ。

 

そうすれば。

そうすればためらいもなく関係を切れる、三津屋さんの。

心に火種が燃えている、三津屋さんの心も慰められるのではないか。

 

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人を平気で傷つけられる三津屋さんの心が満たされれば。

もうこんなことしないでくれるんじゃないか。

 

何がそんなに三津屋さんの心を燃やしているのか分からない。

 

だけど。

良い友人関係を築くことによって、彼女の心が満たされれば。

心の火種を捨ててくれるんじゃないかな。

私はそれを願っていた。