ママ友いじめから知った人生で大切なこと
私の体験が少しの希望になることを願って
小学2.3年生

74.まさかのクラス替え。フルメンバーで最強の布陣&私の願い

 

3年生の終わりが近づいて。

相変わらずひらりには友達らしい友達ができないまま、3学年が終わろうとしていた。

 

そんな時、学校から通常ならあるはずもない知らせが届いた。

それは「クラス替えをします」というもの。

 

理由は。

3学年終了時に転出する子どもが数名いて、学年全体の人数が減る。

このままでは教育委員会から推奨されている学級人数にならないので、1クラス減らすためクラス替えを行うそうだ。

 

本来なら3・4学年は持ち上がり。

だけど。

思いもよらないクラス替えが待っていた。

 

そしてこの「クラス替え」こそが。

私達親子が経験してきた8年間に及ぶママ友いじめの。

クライマックスへと向かう始まりの合図だった。

 

ご近所メンバーは側近ぞろい

急に決まったクラス替えだったけど。

2学年の終わりと同様、3学年の終わりの個人懇談ではちゃんと希望を聞いてくれた。

「一緒になりたくない子はいますか?」

 

やはり我が家としては。

細貝家だけは避けたいので、申し訳ないけどお名前を出させてもらった。

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三津屋家。

三津屋家に関しては、避けたいけど避けても無駄だと知っている。

 

3年生でよく分かった。

桃亜ちゃんがクラスにいなくても。

桃亜ちゃんの任務を帯びた他の誰かがいるだけ。

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こうして4年生へ向けてのクラス替えが行われた。

一番の仲良し

3学年最終日に、プリントでクラス替えの発表が行われた。

ひらりが持ち帰ってきた学校のお便りを見て。

私はちょっとびっくりしていた。

 

まず、ご近所メンバーで一緒のクラスになるのは。

桃亜ちゃん、三美香ちゃん、五之治優香ちゃん。

 

五之治さんは1年生の頃から三津屋さんととても気が合って、仲が良いみたいで。

ご近所ママグループで固まっている時も、五之治さんと三津屋さんはいつも一緒で隣にいる。

 

そして、人づてに聞いた話だけど。

ママ同士が仲良くなりすぎて、2人で旅行に行ったりもしたらしい。

 

仲が良いのはいいことだけど。

こんな短期間でそこまで一線を越えたお付き合いをしちゃって、大丈夫なのかなって思ったことがある。

 

小学校が始まってから。

三津屋さんと一番仲が良いのは、五之治さんだった。

 

そして、このクラスのご近所メンバーをみて思ったのは。

桃亜ちゃんと側近2名。

主要メンバーがそろってるな、って思った。

 

五之治優香ちゃんはよく桃亜ちゃんと遊んでいるようで、お互いの家を行き来しているし。

時には子供だけでなく、五之治さんママも一緒に来て三津屋家にいるのを私は知っている。

 

時任家は。

2年生の頃に一度仲間から外されて以来。

三津屋さんの忠実なしもべになっていた。

 

ちらっと嫌な予感がしたけど。

そうやって構えるのは良くない。

まだ困ったことになるって決まったわけじゃない。

 

だから。

ご近所メンバーはともかく、このクラス替えを前向きにとらえて。

ひらりに新しいお友達ができるチャンスかもしれないと、そう思う事にした。

 

あの時のあの人再び

もう1つ驚いたことがある。

幼稚園で色々あった、ボスママの山辺さん。

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あの山辺家とも同じクラスになっていた。

 

さすがに今は幼稚園に居た頃ほどの影響力はない。

幼稚園に比べたらママの人数もすごく多いし、今までやっちゃったことも明るみに出たので。

相変わらずグループを作って群れになってはいるけど、山辺さんからは前ほど嫌な感じはしていなかった。

 

山辺さんとは本当に色々あったけど。

私ももうそこまで嫌な気持ちは残っていない。

 

それはやっぱり。

幼稚園での一件が解決していることと、その影響で山辺さんの様々な悪事が明らかになったこと。

山辺さんの態度が変わったこと。

その激動の出来事のなかで、人が人を思う優しさや強さをみたこと。

 

私にとってあの幼稚園の出来事は、悪い事ばかりじゃなかった。

そう思えるから、山辺さんに対して変な気持ちは1つも残っていなかった。

親と子は別だと思いたい

ただ気になるのは。

今まで色々な人の悪口を平気で言い、仲間から外すなんて日常茶飯事で。

自分の気に障る人には嫌がらせをしてきた山辺さん。

 

そんな山辺さんを母に持ち、その背中を見てきた「春子ちゃん」。

 

母と子は別だと思いたい。

だけど。

母の日常が、母の普通が、母の感覚が。

 

子供である春子ちゃんに影響してはいないだろうか。

春子ちゃんの普通が、お母さんの普通になってやしないだろうか。

 

春子ちゃんに関しては、正直幼稚園の頃の印象しかない。

ひらりと同じクラスだったこともあるけど、やっぱり仲良くはなかったよね。

 

お互い4年生になって。

ひらりとはるこちゃんは、どんな関係になるだろうか。

 

願わくは。

山辺さんの片腕だった坂東さんのように。

坂東泉ちゃんと同じように。

幼稚園のよしみで、ひらりと仲良くなってくれると良いなと思った。

 

私がずっと知りたいこと

私がママ友いじめにあってから、すでに7年。

三津屋さんは私に対する手を止めてはくれなかった。

 

いじめの内容は激しくなるばかりで。

ひらりもどんどん巻き込まれて窮地に追い込まれていった。

 

そんななかで、私はずっと思っていた。

すっとずっとずーっと。

 

三津屋さんも、他のママさんも。

みんな幸せになってくれればいいいのに。

 

人は。

心が満たされていたらいじめなんてしないでしょう?

心が満たされていたら誰かを利用したりしないでしょう?

心が満たされていたら人を不幸にはしないでしょう?

 

心の中に、消すに消せない火種があって。

自分のなかに足りないという思いが強くて。

 

それをどうにかしたくて。

自分の心を満たしたくて。

それでいじめなんかやるんだよね?

 

だから。

だからみんな幸せになってくれればいいのにって、そう思う。

皆に幸せになって欲しい

どうしたら三津屋さんの心は満たされるんだろう?

あれだけ友人に囲まれて。

いつも高らかに笑っているのに。

 

桃亜ちゃんにもお友達がいっぱいいて。

毎月のようにたくさんの自転車が三津屋家の前にとまってる。

友人を招いて何かイベントでもやっているのか、子ども達のはしゃいだ声がよく聞こえてくる。

 

教室にいたって、桃亜ちゃんは友人に囲まれているし。

 

三津屋さんはいつだって誰かと一緒にいて楽しそうにしている。

三津屋さんはいつだってグループの中心にいる。

 

それなのに。

それなのに、我が家に対するいじめをやめてはくれない。

 

私とひらりを追い詰め孤立させ。

それでも手を緩めない。

 

なぜ?

なぜなの?

なにがそんなに三津屋さんの心を掻き立てているの?

 

私が味わっている苦しみを、三津屋さんも味わえばいいのにって。

そう思わないわけではない。

私だって悔しいし、腹が立っている。

 

だけど、三津屋さんが窮地に陥ったらどうだろうって考えてみる。

三津屋さんがもし。

三津屋さんがもし不幸になったら嬉しい?

それを私は見たいかな?

 

答えは即座にでる。

NOだ!

 

やっぱり、そんなの私は好きじゃない。

相手がだれであっても、嘆き悲しむところは見たくない。

 

であれば。

私は知りたい。

心から知りたい。

 

いじめをやるほど満たされない三津屋さん。

いじめをやっても満たされない三津屋さん。

そしてそれに追従する自分を無くしたママさん達。

 

 

みんなが幸せになれる方法はないのか。

みんなが幸せを感じて生きる方法はないのか。

 

私はそれを知りたいと。

皆が幸せになる方法が知りたいと強く願っていた。

 

そしてそれこそが。

私とひらりも幸せになれる道だと思った。