ママ友いじめから知った人生で大切なこと
私の体験が少しの希望になることを願って
小学4年生

80.喉の風邪から肺炎へ。高熱と咳で食べられず痩せていく姿

 

お腹が痛かったり痛くなかったりを繰り返しながら。

ひらりはいつも通り学校へ通っていた。

 

するとまた。

また風邪をひいてしまった。

それも学校で流行ってた風邪で、今度は喉がとっても痛いやつ。

 

立て続けに風邪をもらってくるなんて、ひらりにしては珍しい。

今まではこんなことなかった。

やっぱり前回の風邪のダメージが抜けきらずに、体力が落ちているからなのだろうか。

 

今度の喉にくる風邪は相当痛いみたいで、朝起きたらひらりの声が変っていた。

唾をのみ込むのが辛いと言っていた。

 

また体調を崩すのが心配だったので、大事をとって悪化する前に休ませることにした。

お腹の調子も完全に治ってはいないし。

 

母としては。

大丈夫、平気だよという顔をしているけど。

内心は気が気じゃなかった。

 

だって。

まだお腹も良くなってないのに、また風邪。

今度は声までおかしくなるほど喉が腫れて。

 

ひらりは大丈夫なんだろうか。

この風邪が治ったら、お腹も一緒に治るだろうか。

 

まずは、まだ元気なうちに病院に行こう。

前回の風邪とは違うみたいだし。

そう考えて小児科に連れて行くことにした。

 

病院で診察をうける

病院に着くころ。

熱も徐々に上がり始め、大事を取って休ませて良かったと思った。

主な症状としては、喉の腫れ&痛みと鼻水。

 

普通の風邪でしょう、ということで喉の痛みと鼻水を和らげる薬がでた。

 

前回の風邪でお腹をおかしくしてしまい、それがまだ治ってないのも伝えると。

漢方の胃薬を処方された。

 

これでひとまず。

家でゆっくり休ませれば治るかな?

病院で診察を受けた事で、私は少し安心することができた。

熱は下がったはずなのに

それから2日間は熱がでて。

病院で処方された薬を飲みながら過ごした。

 

熱は下がって。

喉の痛みと鼻水は大分治まっていた。

 

ところがひらりの食欲が回復しない。

おかゆやゼリー飲料しか欲しがらない。

どうやらまた、お腹の調子が悪くなってしまったようだ。

 

胃薬ももらっているのに、効き目がなかった。

おそらく。

また熱で胃腸の働きが低下してしまったのだろう。

 

熱は下がったものの。

食事ができていないのでヘロヘロだし。

食事ができない状態ではやはり学校には行けない。

 

熱は下がったはずなのに。

ひらりはなかなか回復しなかった。

 

私は、特に学校に行かせなきゃと思っているタイプではないので。

治るまでじっくり休ませようと、そう思っていた。

 

咳がずっと止まらない

熱が下がって3日後。

ようやく食欲が少しでてきた。

ひらりが「うどん」を食べたいというので、よーく煮込んだうどんを食べさせた。

 

うどんであればつるりと食べられて。

食欲がなくても喉を通ってゆき、半玉くらいは食べられた。

 

これで回復に向かうかと思いきや。

 

うどんが食べられるようになった、その日の夜から。

ケンケン、ケンケンと乾いた咳をするようになった。

 

ケンケン、コンコン、小刻みに。

1分と開けずに続けて小さな咳をする。

 

隣で付き添っている私も。

なんでそんなに咳がでるんだろうと思うほど、ひらりはとめどなく咳をし始めた。

 

しばらくすれば治まるかと思い様子をみていたけど。

ひらりの咳は続いた。

 

うとうとと寝始めると咳は止まるけど。

また少しすると咳がでて目が覚めてしまう有様。

 

一体今度はなんだろう。

喉の痛みはもうないはずなのに。

熱も下がったはずなのに。

 

明日まだ咳をしているようなら、また病院に行かなければ。

食事もとれてないし、よく眠れないしでは、ひらりがもたない。

母だから平気なふりをしていたけど、実際は胸がドキドキしていたし不安だし怖かった。

 

こんな時。

本当に心から思う。

 

ひらりが健康でいてくれれば。

健康でさえいてくれれば、他の事はどうでもいいんだなって。

ひらりが回復することだけを、私は心の底から願っていた。

再び熱が出て38度台に

やはり朝になっても咳は止まらなかった。

マスクを着けさせて小児科へ向かう。

数日間、ほとんど食事らしい食事をしてないので、ひらりの足どりはふらふらだ。

 

診察してもらったところ、その時は症状が咳だけだったので咳止めをもらった。

あと、食事がちゃんととれてないので「点滴」をすることになった。

 

点滴をしてもらったひらりは。

少し体に力が戻ったのか、若干顔色が良くなった。

 

咳止めのおかげで、少しは楽に眠れるようになったものの。

その日の夜からまた熱が出始めた。

 

38度後半の高熱で。

水分をとるのがやっとの状態。

何も食べないし、咳が出始めると目が覚めてしまうしで。

 

まるで体力の限界に挑戦しているかのような、熱の上がり方だった。

 

そのまま。

なんと5日間熱が続いた。

最初の2日は高熱、あとの3日は上がったり下がったりを繰り返していた。

 

せめてもの救いは。

熱がでていてもひらりの意識がはっきりしていて、本人が面白いほどけろりと受け答えをすることだった。

 

意識が朦朧とするとか、上手くしゃべれないとか、そんなことは一度もなかった。

 

「ママー、お水のみたいー。」とか「ママー、トイレ手伝ってー。」とか。

私の質問にも普通に答えるし。

なんだか。

私が悲壮感いっぱいになって心配してるのに、ご本人はとてもマイペースに自分の世界に住んでいた。

 

こんなに何日もご飯を食べてないのに、大丈夫なんだろうか。

水分とゼリー飲料くらいしかとってないけど、大丈夫なんだろうか。

 

熱が下がって、久しぶりに落ち着いた心地でみた娘の顔は。

ひとまず生気はあるものの、見事に。

・・・痩せていた。

 

肺炎になっていた

熱は下がったものの。

まだ咳だけは治らない。

 

あまりにも熱が続いたこともあり。

もう一度ちゃんと診察してもらうために、また小児科へ行った。

 

寝てばっかりだったひらりは、行き先が病院でも。

家から久々に出るので新鮮な気分だったようだ。

 

咳でぜいぜいしているけど。

はやく治して、習い事に行きたいと言った。

 

習い事の友人関係は、ひらりにとってオアシスだったし。

みんなで切磋琢磨しながら、自分も伸びていくのが感じられてやりがいがあったようだ。

 

熱が出て、咳も酷くて、本当に大変だったけど。

これで。

これで今度こそ、治るよね!?

血液検査とレントゲン

病院で診察を受ける。

高熱と咳の件を伝えると、すぐさままた点滴を受けることになった。

 

今度はレントゲンと血液検査もすることになって。

点滴を受けながら検査結果を待った。

 

血液検査では、目立って問題がありそうな項目は無かった。

感染症とか、なにかのウイルスとか、そういうのではなかったみたい。

 

レントゲンでは。

ちょっとした影が映っていて。

なんとひらりは「肺炎」になっていた。

 

そこまで進んだ状態ではなかったけど。

肺炎と聞いて驚いた。

 

そうだったんだ。

やっぱり、あんなに咳をしてたのは肺炎のせいだったんだ。

あんなに熱がでたのは肺炎のせいだったんだ。

 

体力が落ちた状態で風邪をひいて。

そのまま肺炎までいってしまった。

 

ひとまずは体力が戻るまで自宅療養だけど。

まだ食欲が戻らないから、いつ頃元気になれるかな。

 

病院から戻って。

ひらりが食べたいというものを準備したけど。

ほんの一口ずつしか食べられなかった。

 

消化が悪いものは、食べたくても体が受け付けないみたいだった。

 

結局、ひらりが満足に食べられるのはうどんくらいで。

栄養が偏るので、野菜や肉を一緒に煮込んだりして食べさせてみた。

 

そうして数日して気がついたんだけど。

 

やっぱり。

やっぱりひらりのお腹は調子が戻らなかった。

 

熱も下がった、咳もおさまった、鼻水もない。

なのにお腹だけなおらない。

 

うどん以外のものを食べると、量が食べられない。

食べてもその後お腹が痛い。

 

やっぱり数日間熱をだしてたから?

それで胃腸がやられちゃったの?

 

どうしよう。

肺炎が治ってきてるのに、お腹だけがまた治らなかった。